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刀 造大慶直胤(花押) 天保四年仲春

品番 A360802
 
銘文  造大慶直胤(花押)(新々刀最上作)
   天保四年仲春
Sign     Tsukuru Taikei Naotane(kaoh)(Shinshinto Saijyosaku)
          Tenpo 4 nen chyusyun
 
価格 9,000,000円
price     9,000,000jpy
 
鑑定 財)日本刀剣保存協会 重要刀剣
Certif    [N.B.T.H.K]                 Jyuyo Touken 

 
 
登録  
 
寸法   長さ 2尺3寸3分(70,6cm)   反り 21㎜  目釘穴 1個  
        元幅 33mm 先幅 25mm 元重 8mm
Size       Blade length  70,6cm     Curvature 21mm   Mekugi 1Hole
 
国   武蔵国  
Country    Musashi
 
時代   天保四年
Period   AD1834
 
形状   鎬造り、三ツ棟、身幅広く、重ね頃合い、反りつき、大切先
 
鍛え   板目肌流れ、大杢目交え、地沸厚くつき、チケイしきりに入る
 
刃文   のたれを基調に大互の目乱れ交じり、足よく入り、匂い深く、沸く厚くつき、砂流しかかって、金筋入る
 
帽子   乱れ込み小丸にかえる

彫物  表裏に棒樋を描き流す
 
中心   生ぶ、刃上がりこころの栗尻、鑢目筋違いに化粧つく
 
拵    無
 
白鞘  有
 
 
解説
 
大慶直胤は、名を庄司箕兵衛という。安永七年に出羽国山形に生まれた。水心子正秀に師事して、文政4年頃に筑前大掾を受領し、嘉永元年に美濃介となる。細川正義と共に水心子門の双璧となり、新々刀期を代表する刀工となる。作域広く、五ヵ伝すべてに精通し、特に備前伝、相州伝では古刀を見るような力作を多数残している。安政四年五月七日、七十九歳で没す。
本作は相州伝を写しており、鍛えに渦巻き状の肌が見られ、刃文は沸出来となり、砂流し金筋交じるなど、相州伝の特徴が良くでており出来が良い。
新々刀期では水心子正秀、大慶直胤、山浦清麿、左行秀が最上作に指定されている

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