刀には大きく分けると古刀、新刀、新々刀、現代刀があり、それぞれの時代で別々の魅力があります。
古刀は平安期から室町期以前の刀、新刀は江戸初期から後期の刀、新々刀は幕末の刀、現代刀は現代(昭和~平成)の刀ことを言います。
・古刀
古刀はその時代に実際使われた刀であってその機能美からくる姿の美しさや刃紋は時代を越えて私たちに語りかけて来ます。山城、大和、相模、美濃、備前が五ヶ伝といい、古刀の五大生産地となっており、それぞれ、姿、地鉄、刃紋に特徴があり、古刀の基本となっています。
また刀が生ぶ姿(生まれたままの姿)のものは少なく、実際の姿を想像しながら刀を見ることも必要になります。
・新刀
新刀の特徴は、江戸時代に平静の世となり、徐々に反りが浅く優しい姿に変化していったことです。刃紋は数珠刃、濤乱刃、拳形丁字、富士見西行刃、など新しい絵画的な刃紋もでき、焼き出しという直ぐに刃待ちから焼き出すのも新刀の特徴です。また装飾的な彫物も増えてきます。
江戸期に入ると交通の便もよくなり、鉄の産地で作られていた刀が、材料、道具を持ってきて都市で造られるようになり、 各大名にお抱えの刀匠がいるようになります。また他にも 江戸(東京)や摂津(大阪)などの大都市でたくさんの刀匠たちが活躍するようになります。
・新々刀
新々刀は動乱の幕末を生き抜くため、刀も身幅の広い反りがある力強い覇気のある姿のものが多くなります。また鉄の製錬方法が安定し、供給されるようになったため地域の地鉄の差がなくなり、新々刀特有の無地風の肌となるのも特徴です。時代が若いので、保存の状態がよいものがたくさんの残っております。
・現代刀
現代刀は人間国宝を中心とした現代(昭和~平成)の刀匠たちのことをいいます。全国で200人以上の刀匠たちがおり、過去の刀匠に迫ろうと皆日々努力しております。
刀は奥が深いですが、まずは刀の時代の特徴をつかむことが大切になってきます。
当店と付き合って頂き、気に入った商品を購入いただくのはもちろんですが、
日本刀を好きになって頂き、同時に目利きの数寄者になって頂けたら嬉しいです。
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