品番 A320125
銘文 井上和泉守国貞(二代真改)(新刀最上作)
(菊紋)寛文二二年二月日
Sign Inoue izuminokami Kunisada(Shinkai) (Shinto Saijyosaku)
(Kikumon)Kanbun 4 nen 2 gatsuhi
価格 売却済
price sold
鑑定 財)日本刀剣保存協会 特別保存刀剣
Certif [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Touken
登録 東京46704 昭和30年9月30日交付
寸法 長さ 二尺五寸強(76cm) 反り 10㎜ 目釘穴 1個
元幅 32mm 先幅 21mm 元重 7mm
Size Blade length 76cm Curvature 10mm Mekugi 1Hole
国 摂津国
Country Settsu Oosaka
時代 寛文四年
Period AD1664
形状 鎬造り、庵棟、身幅重ね頃合い、元先の幅が差があり反り浅つく。
鍛え 板目肌良く詰みしっとりとてやや黒味がかった大阪新刀らしい地鉄となる。
刃文 大阪焼き出しから互の目乱れて刃中砂流しかかり、小沸出来となり匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに先僅かに掃きかけ丸く返る。
中心 生ぶ、先栗尻、大筋違鑢
拵 無
白鞘 有
解説
新刀期、津田越前守助廣と並び西の横綱と称され、新刀最高位の評価を与えられたのがこの井上真改である。
二代国貞、井上真改は初代和泉守国貞の次男であり、初め父同様和泉守国貞と銘し、万治四年に朝廷より菊紋をきることを許さたこの頃から井上和泉守国貞と名のる。その後寛文十二年八月より井上真改と名を改める。真改は父に勝る上手で、沸出来の波紋を焼き粗沸つきその覇気と匂口の冴えは新刀鍛冶中屈指であり、同国の津田越前守助廣や新刀期東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され、大阪正宗と称される程に至った。
二代国貞、井上真改は初代和泉守国貞の次男であり、初め父同様和泉守国貞と銘し、万治四年に朝廷より菊紋をきることを許さたこの頃から井上和泉守国貞と名のる。その後寛文十二年八月より井上真改と名を改める。真改は父に勝る上手で、沸出来の波紋を焼き粗沸つきその覇気と匂口の冴えは新刀鍛冶中屈指であり、同国の津田越前守助廣や新刀期東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され、大阪正宗と称される程に至った。
本作は井上和泉守国貞銘の真改で、寛文四年の作品である。大阪新刀のしっとりとした地鉄に互の目を基調にした沸出来の波紋見事で匂口明るくさえる。新刀最上作にして西の横綱と称される真改の傑作である。
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