品番 A340303
銘文 無銘 当麻
(金象嵌)松平刑部大輔頼元以金剛鉄手鍛作焉胴之上重篠籠手
二箇所而切無障刃仍本多肥後守政貞賜之
Sign Mumei Taima
価格 売約済
price sold
鑑定 財)日本刀剣保存協会 特別重要刀剣
Certif [N.B.T.H.K] Tokubetsu Jyuyo Touken
登録
寸法 長さ 2尺3寸1分(70,1cm) 反り5分2厘(1,6cm) 目釘穴 3個
元幅 31mm 先幅 21mm 元重 9,5mm
Size Blade length 70,1cm Curvature 1,6mm Mekugi 3Hole
国 大和国
Country Yamato
時代 鎌倉末期
Period Last of Kamakura
形状 鎬造り、庵棟、腰反り付き、重ね目立って厚く、中切先
鍛え 板目肌に杢交じり、刃寄りに大きく流れ柾交え、よく詰み、地沸よくつき、チケイしきりに入り、淡く映り立つ
刃文 直刃調に小互の目、小丁子交じり、足、葉よく入り、匂口深く、沸つき、刃縁にほつれ、二重刃が現れ、金筋、砂流し頻りにかかる
帽子 のたれ込み先丸く返り、二重刃、掃きかけごころとなる
彫物 表裏に棒樋を書き流す
中心 大摺上、先切、鑢目勝手下がり、差表に二行にわたり刀の由緒を記した金象嵌がある
白鞘 有
解説
大和五派の一つである当麻派は、国行を祖として、鎌倉時代後期より南北朝期にかけて繁栄している。
本作は地鉄は板目に杢目交え、刃寄りに大きく流れ柾を交え総じて詰んで、地沸厚くつき、地景頻りに入り、淡く映り立ち、刃紋は直刃に小互目、小丁子交じり、刃縁にほつれ、二重刃現れ、足、葉が盛んに入り、匂口深く、沸厚くつき、金筋、砂流しきりにかかるなど、大和伝の中でも相州色が強い当麻派の特徴が出ていて、典型的な出来となる。また極めの中でも目立って重ねが厚く、元重は9,5mmと1cm近くあり、健全で、この造り込みも大和伝の特徴を表している。
中心には金象嵌の由緒が記されており。
松平刑部大輔源頼元(水戸藩初代藩主徳川頼房の四男であり、水戸光圀の弟。額田藩の初代藩主)から本多肥後守政貞(郡山藩主本多政勝の三男。大和国郡山新田藩二代藩主となり、政信系本多家の二代目となる)に贈られたもので、鎧の胴の上に篠籠手をのせて二箇所を切るが刃は無傷であったという切れ味の良さが記されている。
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