品番 H250403
題目 一休和尚図小柄
Title Ikkyu osyou zu Kozuka
銘 無銘(程乗)
Sign Mumei(Teijyo)
価格 売却済
Price sold
鑑定 財)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具
Certif [N.B.T.H.K.] Hozon Tousougu
寸法 長さ 97,5mm 横 14,5mm
Size Length 97,5mm Width 14,5mm
時代 江戸前期
Period Early of Edo
流派 後藤宗家九代目
School Goto 9th
解説
後藤程乗は後藤宗家九代目で光昌となのる。慶長八年に京都で生まれ、はじめ寅市、後に源一郎という。七代目顕乗の嫡男で二十三歳の時に理兵衛家の家督を相続する。加賀前田藩に出仕し隔年ごとに金沢に在住して加賀金工の育成と発展に尽くした。八代目の即乗が亡くなったとき子の光侶がまだ四歳と幼かったため程乗が九代目の当主となる。
本作は無銘なれど程乗に極められた小柄である。画題の一休和尚には様々な逸話があるが、この図もその一つで、正月に髑髏をしつらえて、ご用心ご用心と叫びながら練り歩いたそうである。一休禅師はこうした一見奇抜な言動は、禅宗の教義における風狂の精神の表れとされる。同時に、こうした行動を通して、当時の仏教の権威や形骸化を批判・風刺し、仏教の伝統化や風化に警鐘を鳴らしていたと解釈されている。
本作は素銅魚子地に一休と髑髏を高彫し裏は金板磨き地に毛彫を施し後藤宗家ながら垢ぬけていているところがいかにも加賀前田家に出仕した程乗らしい。仕事が丁寧で見事な作品である。
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