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太刀 備州長船元重 歴応二二年三月日 (附)光忠折紙

品番 A360602
 
銘文 備州長船元重   (最上大業物)
   歴応二二年三月日  
Sign     Bisyu Osafune Motoshige (Saijyo ohwazamono)
          Rekiou 4 nen 3 tatsuhi 
 
価格 13,000,000円
price     13,000,000yen
 
鑑定 財)日本刀剣保存協会 重要刀剣
Certif    [N.B.T.H.K]                 Jyuyo Touken 

附   本阿弥光忠折紙
        Honami kochyu Origami
 
 
登録  
 
寸法   長さ 2尺4寸7分(74,85cm)   反り 24㎜  目釘穴2個  
        元幅 2,9mm 先幅 17,5mm 元重  6,7mm
Size       Blade length  74,25cm     Curvature 24mm   Mekugi 2Hole
 
国   備前国   
Country    Bizen
 
時代   歴応四年
Period   AD1856
 
形状   鎬造、庵棟、身幅尋常、重ね頃合、、反り高く、中反り風つき、中切先。
 
鍛え   板目肌、地沸つき、乱れ映り立つ。
 
刃文   直刃を基調に僅かに角ばる互の目、互の目交じり、小足入り、匂いやや深く、小沸つき、表裏下半に湯走り風の二重刃かかる。
 
帽子   僅かにのたれ、先やや尖りごころに返る。

彫物  表裏に棒樋を丸留
 
中心   殆ど生ぶ、先切り、鑢目筋交い。
 
拵    無
 
白鞘  有
 
 
解説
 備前長船派の元重は兼光や長義とは別系統の刀工で、その作刀にみる制作年紀は、鎌倉時代末期の正和より南北朝中期の貞治に至り、この間に初二代の存在を認める説もある。その作風は鍛えに流れ柾や地斑を交え、刃文に角ばる互の目が目立ち、逆がかって、刃中には逆足、葉などの働きが見られ、また帽子が尖るなど、幾分青江気質を見せる点に同工および一派の見どころがある。
 この太刀は板目肌に乱れ映りがたった鍛えに、直刃を基調に角ばる刃、互の目等がまじった刃を焼き、小足入り、帽子は先が尖りごころになるなど、元重の特色がよく表れている。まと殆ど生ぶの太刀姿は健体に保たれており、好ましい。生ぶの焼き出しから出ている映りもしっかり見れるのも良い。元重在銘の出来の良い一口であり、歴応四年の年期も資料的に貴重である。宝永三年の本阿弥光忠の折紙が付帯している。

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