品番 A360603
銘文 太刀 雲□(伝雲次)
備前□□五年六月日
Sign Un▢▢(Den Unji)
Bizen ▢▢5nen6gatsuhi
価格 8,000,000円
price 8,000,000yen
鑑定 財)日本刀剣保存協会 重要刀剣
Certif [N.B.T.H.K] Jyuyo Touken
所載 刀剣美術平成二十八年十二月号掲載
登録 栃木 平成十九年発行
寸法 長さ 2尺2寸7分(68,8cm) 反り 24㎜ 目釘穴2個
元幅 2,8mm 先幅 17,5mm 元重 7,8mm
Size Blade length 68,8cm Curvature 24mm Mekugi 2Hole
国 備前国
Country Bizen
時代 鎌倉末期~南北朝初期
Period End of Kamakura or first of Nanbokuchyo
形状 鎬造、庵棟、身幅頃合い、元先の幅ややつき、重ね厚く、反り高くつき、中切先
鍛え 板目に杢交じり詰み、地沸微塵に厚くつきチケイ細かによく入り、かな色やや黒味がかり、淡く映り立つ。
刃文 直刃調浅くのたれ、互の目ごころ交じり、小足、葉よく入り、小沸よくつき、所々荒沸交じり、砂流しかかり、上半は湯走り、打のけ入り、匂口冴える。
帽子 直ぐに大丸、先掃きかける
中心 生ぶ、先切り、鑢目筋交い。
拵 無
白鞘 有
解説
鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて、備前国宇甘庄に雲生・雲次・雲重らの刀工が在住しており、その居住地から宇甘派とも、また雲の字をその名にする刀工が多いところから雲類とも称されている。彼らの作風は当時の長船物とは相違する点があり、備前伝の中に山城風が混在し、さらに隣国の青江派の影響も少なからず受けており、備前物の中異色の存在といえる。雲次は一説に、雲生の子と伝え、現存する年紀作には正和、文保、建武があり、その活躍年代は明らかである。
本作は、板目に杢が交じりよく詰み、地沸が微塵に厚くつき、チケイが細かに良く入り、かな色がやや黒味がかって淡く映りたち、刃文は直ぐが極く浅くのたれ、互の目ごころが交じり、小足、葉が入り、小沸がよくつき、砂流し、湯走り、打のけ等刃縁の働きが豊富である。本作の姿は輪反りであり、直刃調の刃文に帽子が大丸になるなど雲類の作域が顕著であり、とりわけ小沸がよくついて所々荒沸がみられるところから雲次の妥当性は高い。茎に見る年紀に五年とあるが、雲次であれば正和、永仁まで上がるとすれば雲生の可能性も否定はできないであろう。いずれにせよその出来栄えとともに雲類の実作品を識る貴重な生ぶ太刀である。
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